
夜寝る前に聞くだけで、簡単に睡眠の質を上げてくれる「ヒーリングミュージック」というものをご存知でしょうか?
聴くだけで癒し効果があるといわれているヒーリングミュージックが睡眠にどのような効果をもたらしてくれるのか、そしてその効果を高める方法について紹介します。
ヒーリングミュージックとは?
ヒーリングミュージックとは、心理的な安心感を与えたり、気持ちをリラックスさせたりするために作られた音楽です。
ヒーリングミュージックは一般的に、複雑な音ではなく、ゆっくりとしたテンポで同じメロディーやリズムで繰り返されるものが多いです。
また、ヒーリングミュージックには、楽器だけではなく、川のせせらぎや波の音などの、自然界にある音を活用して作られた音楽もあります。
ヒーリングミュージックには科学的に癒し効果があることを認められたものもあり、音楽療法などにも活用されていて、リラックスしたい時や、寝つきを良くしたい時にピッタリの音楽です。
なぜヒーリングミュージックを聴くと睡眠の質が上がるのか?
では、なぜヒーリングミュージックを聴くと睡眠の質を上げる事ができるのでしょうか?
それには、脳波が関係しています。
脳波とは、現在脳がどのような状態になっているかということを表すことのできるものです。
主な脳波の種類というのは5つあります。
γ波(ガンマ波) 興奮している時に発生
β波(ベータ波) 日常生活を送っている普通の時に発生
α波(アルファ波) リラックスしている時に発生
θ波(シータ波) うとうととまどろんでいる時に発生
δ波(デルタ波) 深い睡眠をとっている時に発生
人間は活発に行動している時は、β波といわれる状態である事が多いです。
しかし、心身ともにリラックスしている状態になると脳波は、β波からα波という波形に変わっていきます。
脳波がα波へと近づいていくことで、入眠が促進されて、寝つきが良くなり質の高い睡眠へと繋がりやすくなります。

ヒーリングミュージックを効果的に聴く方法
ヒーリングミュージックは睡眠に入る30分から1時間ほど前から聴くのがいいでしょう。
日常の、脳が興奮している状態から、睡眠のためのリラックスした状態に切り替えるためにはこれぐらいの時間が必要になります。
しかし、1時間も前から聴くというのもなかなか難しい人もいるかと思います。
そういった人は、夜寝る際に、ベッドに入った段階で音楽をかけるようにするといいでしょう。
ですが、時間がある時など、できるだけ早めから聴くようにするといいですね。
そして、睡眠時にヒーリングミュージックをかける時には、眠った後は自動で止まるようにタイマーをセットしておきましょう。
入眠時にリラックスさせる効果があっても、睡眠中の脳には刺激になってしまい、眠りを浅くしてしまう可能性があります。
また、歌詞が入ると、どうしても歌詞に捉われがちになるので、できるだけ歌詞のない音楽がオススメです。
音量については40デシベル以下が望ましいとされています。
40デシベルとはどのくらいの大きさかというと、図書館の音の大きさか40デシベル程度と言われといますが、いまいちピンとこないですよね。
静かな部屋の中で遠くから音楽が聴こえてくるようなイメージで、自分が心地よいと思える状態で聴くようにしましょう。
以上、ヒーリングミュージックについて紹介しましたが、あくまでヒーリングミュージックは寝つきを良くして、睡眠の質を高めるサポートのためであって、聴くだけで完璧に睡眠が改善されるものではありません。

こちらの記事では、睡眠の質を上げるために必要な事や、してはダメな事などを紹介しています。
ここに紹介した方法も合わせて実践していくことで、睡眠の質を高められるようにしましょう。